脱・補助金『自ら稼ぐまちづくり』を考える。

12年携わってきた伊万里の”まちづくり”活動。
何を持って”街づくり”と言えるのか。

人口が増える事?大型店舗ができる事?某カフェができる事?
イベントでにぎやかな事?仕事がいっぱいある事?

自問自答を繰り返してきた12年間だったような気がします。
伊萬里まちなか一番館の館長を4年勤め退任してから2年が経ちます。
館長時代、中心市街地に新規出店が1店も人口が1人も増えたわけではない。
イベントをしかけて賑わいを見せるのはその日だけ。
翌日からは閑散としたいつもの風景が戻ってくる。

そこには活性化できない源があります。
金、人、気力、体力、本気。

この街で生きていく、この街で活動をしていくには絶対的にお金が必要です。
ボランティアも気力だけでは1年と持ちません。
本気でなければ活動も続けられません。
そして補助金に頼ります。

お金は出さないけどモノだけは言う。
お金は行政が出すもの。

一般的に新規事業を行う場合のお金の借り先は銀行です。
本気であれば事業計画を立て可能性があれば借金してでも実行します。
何かどうなるか分からない、リスクを負いたくない。
だから補助金を使う。

補助金はあくまでも補助です。
主たる財源があっての補助なのですから、補助金が主たる財源では持続可能な活動は不可能です。
そして補助金を使ってみると何ひとつ自由に使えるお金なんてありません。

本気ではないので補助金が切れたら縁の切れ目。

私が感じ見たところ補助金で自立できず概ね3年で事業がフェードアウトしていくように思います。
現在進行形の伊万里のまちづくりも一概には言えません。
地域の歴史を紐解いてみると、決して街は行政が作り上げていくものではないという事。

伊万里の街は先人たちが自ら稼いで街に投資をしてきました。
橋を架け、道路を整備し、鉄道を敷き、銀行を建て、商業学校を作り
自分たちの商いに必要なものは自分たちで作ってきたという歴史があります。
豊かになれば人が集まり街が形成される。

私たちの生活が豊かだから街が成り立つのです。
豊かな街だからこそ伊万里の街は今でも存在しています。
人が集まり、商いが出来て、税収が生まれ、行政がインフラを整備する。
街の成り立ちはいつの時代にも不変のような気がしています。

街づくりは誰かに言われてやるものではない。
言われてやるぐらいでは街はできない。

『自ら稼いで街に再投資し伊万里の地域活性化に寄与する』
12年間まちづくり携わってきた私の持論です。

これを理念に2017年地域商社『伊萬里百貨店』を起業しました。
この地域商社『伊萬里百貨店』については、また日を改めてブログにしたいと思います。

脱・補助金『自ら稼ぐまちづくり』を考える。
『自ら稼ぐまちづくり』伊萬里百貨店駅ビル店
【公式サイト】https://www.imari-hyakkaten.jp/

ご注意

この記事は、2020年01月19日 に作成されたものです。

現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。



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