佐賀県伊万里市の地域情報やグルメ・日記、たまに本業（Web）の事をムラカム的視点で書き綴るブログ。

福岡市天神にある大分県国東半島4町の合同アンテナショップ
『Quattro Yocchi（クワトロヨッチ）』に行ってきました。


地元の食材をViTOさんが得意とするイタリアンジェラードに。

私が所属するNPO法人まちづくり伊萬里の地域及び地域産品ブランド化事業を進める
地域商社事業部の一号産品（仮）が今年の4月にいよいよ販売開始の目途がたったので
販路とプロモーション、ブランドデザインに関する打ち合わせをしに。

打ち合わせのお相手は、伊万里のLIB COFFEE IMARIのロゴデザインなどを監修されている
frankunitの山口さん。
今回、我々の地域商社事業のコンセプトデザイン及びプロモーションをお願いする事にしています。


アンテナショップの運営業務はViTOさんにお任せ！

にしても、このアンテナショップはイチイチおしゃれ。
それもそのはず、『Quattro Yocchi（クワトロヨッチ）』の運営はイタリアン・ジェラートショップで有名なViTOさん。
ちなみに『Quattro＝4つの（イタリア語）』・『Yocchi＝寄ってみて（大分弁）』だそうです。
ニュアンス的にすべてがイタリア語に聞こえますね。

店員さんに撮影許可願い。自由に撮らせるのも戦略。

運営は利益追求できる民間（ViTO）に委託。
運営費は国東半島の4つの市町である杵築市、豊後高田市、姫島村、国東市が自治体が担当。

『餅は餅屋』
それぞれの強みを生かした店舗運営です。
こんなにもオシャレな感じのアンテナショップがあるのかと驚きました。

おしゃれに心地よくアンテナショップを感じさせない空間は民間委託をして正解。
アンテナショップって自治体自ら運営するものであると思っておりました。
しかも4市町村合同だなんて良く考えましたね。

だいたいアンテナショップは1県市町村での運営。
そうなると商品量にも限りがありますし地域資源が少ない自治体はショップすら持てない。
民間のノウハウが入らないのでモノ・コトを売り込むという意識の欠如。
ショップを存在させるのが目的に。
都市部のど真ん中に出店すれば当然コストもかかり費用対効果もなく
運営が継続できず早期撤退なんてザラです。


地元産茶葉を使用したグラッタケッカ。ちょっと甘味高めだった・・。

ViTOが強みとするジェラードとドリンク類が地元食材とコラボして素敵。
食材そのものを見せるよりもオシャレな加工品にして特に女性に受け入れやすくしている。
打ち合わせ中も女性がフラッと立ち寄ってる感じがとても自然。

『○○市町村のアンテナショップです！』と主張しない方が良いですよね。
実はアンテナショップでしたぐらいがちょうどいい。
きっかけはなんでも良いんです。
結果、気づいてくれれば。

国東半島の4市町村が誰をどの年代をターゲットにしたショップにしているのか一目瞭然です。
ディスプレイからパッケージまでイチイチおしゃれで洗練されています。


伊万里梨でもいけるんじゃないのかなー、おしゃれにね。


伊万里ねぎでもさ。


こんな箱の石鹸あったらとりあえず手に取るよね。

地域産品に関しても福岡に出すから新商品を作るって事ではないんですよね。
昔からある商品だけれでもパッケージデザインに力を入れて若い女性にも受け入れやすくしている。
すでに今ある商品には歴史や伝統と言った商品力はあるわけですから、
後は手に取ってもらうための手段（仕掛け）を考えるだけかと思っています。

私はどちらかと言うと地域産品の新商品開発は好きではありません。
新商品は地元でさえも認知に時間がかかるからですね。
地域のブランディングに一役買っているグルメのB1グランプリも新開発したグルメは出品できません。
やはり地域産品とは地元で愛され続けているからこそストーリーを商品の付加価値として与える事もできます。


観光情報の見せ方も。アンテナショップの機能はしっかりと。

まちづくり伊萬里の地域商社事業も地元で長年愛されている商品のRE-brandingに力を入れて行きます。
『思わず手に取ってしまう』そして『伊万里を感じてもらう』。
果ては我々地域商社のアンテナショップを持てるまで活動をし続けて行きたいです。


とっても素敵な国東半島アンテナショップ『Quattro Yocchi（クワトロヨッチ）』さんでした。